レッカー車の夜景

『ドライブ』と聞くと必ず思い出す話があります。

それは以前付き合っていた彼との出来事。

私と彼は神奈川から彼のご両親が持っている那須の別宅にお呼ばれしたので車で出掛ける事に。この時の運転は彼でした。

夜中のドライブとはいえ、都内は案外混んでいましたが、それはそれで建物や風景の「夜の顔」を眺めるのが楽しくて夜景を堪能していました。

当初二人で好きだった音楽をかけて、歌ったり、とりとめのない会話をしたり、本当に普通のドライブでした。

そして都内を抜けて高速道路に乗り、埼玉のとあるサービスエリアに入った時の事。

まだ駐車場に停めてもいないのに、何故かブレーキランプのライトが点滅し始め、なにやら不吉な予感。

それでも車検に出してから日は浅く、車も普通に動いて停めることができたので
お互い気にかけるものの、その場は休憩。少し休んだ後、再び栃木方面へ向かうため
車に乗り込みエンジンをかけると、また数回ランプが点滅・・・

でも少しすると普通に戻ったので、まあ大丈夫かと思って高速に再び乗ったところで
何とも言えない変な音がした様な?と彼と目を合わせるも、高速に乗ってしまったばかりなので、何とか次のサービスエリアまで頑張って運転するということになったのですが。

そういう時に限って次のサービスエリアが遠い!

お互い音楽も止めて無言。景色なんて堪能できず、ただ次のサービスエリアに辿り着く事を祈りながら神経をそこに集中させているから会話なんてない。

聞こえるのはカーナビのなんだかの案内だけ。しかもそういう時に限って何だかうるさくてせわしない。

やがて何とか次のサービスエリアが見えたので、車を左側に寄せて入ることができて、ほっとしたのも束の間。駐車場に停めたら、エンジンをかけても動かなくなってしまったんです!途中で急に止まらなくて良かった!!

車の保険会社に連絡をすると程なくレッカー車が到着。ただ、この時にいたサービスエリアから降りることは勿論出来ないので、次のインターで車を一般道におろして、修理工場に持っていくとのこと。

彼は仕方なく夜中にも関わらず、先に那須の別宅に泊まっている両親に電話をかけ、
事情を両親に連絡。すると次の日の朝なら、その一つ先のインターまで迎えに来てくれるという。

ということで、車と一緒に次のインターまで私達も連れて行ってもらうことになったのですが・・・

自分たちの車に乗ったままレッカー車に積まれ、荷台の上からほぼ何も見えない真っ暗な夜の景色を眺めるといった数少ない体験をすることができたのでした。